現在、低所得国に暮らす女子の何割が、初等教育を修了するでしょうか?
A:20%
B:40%
C:60%
※答えはブログの最後に記載。
今回は「FACT FULNESS」をまとめ、考察しました。本書に出てくる「10の思い込み(バイアスに近い)」は、企業やメディアが生活者の関心を引くために活用しているものばかりです。例えば自社の商品を購入してもらうため、嘘のない範囲で情報を誇張したり、急かして生活者の判断を鈍らせたりします。この本を読めば、企業やメディアの情報を鵜呑みせず、世界を正しく見るための方法が学べます。

記事のGOAL
・ファクトフルネスについてざっくり理解できる
・ファクトフルネスを活用できる
ファクトフルネスとは
ファクトフルネスとは、以下10の思い込み(本能)を乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣のことです。各思い込みと対策を引用します。
- 分断本能(世界は分断されているという思い込み)
「光と影」「裏と表」「私とあなたたち」など、分断を示す言葉に気をつける。それが重なり合わない2つのグループを連想させることに気づくこと。多くの場合実際には分断などなく、誰もいないと思われていた中間部分に大半の人がいる。分断本能を抑えるには、大半の人がどこにいるかを探すこと。- 平均の比較に注意し、分布を調べる。
- 極端な数字の比較に注意する。多くの場合その中間のところに多く存在する。
- 自分は上からの景色であることを思い出す。高いところから低いところはよく見えない。どれも低く見えるが、実際は違う。
- ネガティブ本能(世界はどんどん悪くなっているという思い込み)
人はポジティブよりもネガティブな面に気づきやすいし、耳に入りやすいことを理解する。物事が良くなってもそのことについて知る機会は少ない。そのため、世界について実際よりも悪いイメージを抱くようになる。- 「悪い」と「良くなっている」は両立する。「悪い」は状態、「良くなっている」は変化の方法。2つを見分けられるようにする。
- 良い出来事はニュースになりにくい。そのため、ニュースは大体悪いニュースが占める。悪いニュースを見た時は、同じくらい良い出来事があったとしたら、自分のもとに届くだろうかと考える
- ゆったりとした進捗はニュースになりにくい
- 悪いニュースが増えても、悪い出来事が増えたとは限らない。監視の目がより届く様になった可能性がある
- 美化された過去に気をつける。
- 直線本能(世界の人口はひたすら増え続けるという思い込み)
グラフは真っ直ぐになるだろうという思い込みに気づくこと。実際には人間の成長などのように、直線に推移するグラフのほうが珍しいことを覚えておくこと。(S字カーブ、すべり台、コブの形など) - 恐怖本能(危険でないことを、恐ろしいと考えてしまう思い込み)
恐ろしいものには、自然と目がいってしまうことに気付くこと。恐怖と危険は違うことに気づくこと。人は誰しも「身体的な危害」「拘束」「毒」を恐れているが、それがリスクの過大評価につながっている。恐怖本能を抑えるには、リスクを正しく計算すること。- 世界は恐ろしいと思う前に、現実を見よう。
- リスクは「危険度」と「頻度」、言い換えると「質」と「量」の掛け算で決まる。
- 行動する前に落ち着こう。恐怖でパニックになると、物事を正しく見られなくなる。
- 過大視本能(目の前の数字が一番重要だという思い込み)
ただ一つの数字が、とても重要であるかのように勘違いしてしまうことに気づくこと。他の数字と比較したり、割り算をして、同じ数字から違う意味を見出せる。- 数字を見る時は必ず何かと比較しよう。
- 80:20ルール(パレートの法則)を使おう。まずは最も大きな項目に着目すること。
- 割り算をしよう。絶対値ではなく、「一人あたり」で見てみる。
- パターン化本能(ひとつの例がすべてに当てはまるという思い込み)
ひとつの集団パターンを根拠に物事が説明されていたら、それに気づくこと。パターン化は間違いを生み出しやすい。パターン化本能を抑えるには、分類を疑うとよい。- 同じ集団の中にある違いを探す
- 違う集団のあいだの共通項を探す
- 違う集団のあいだの違いを探す
- 「過半数」に気をつける。過半数とは半分より多いという意味だけなので、51%なのか99%なのかその間のどれかなのかを確認する。
- 宿命本能(すべてはあらかじめ決まっているという思い込み)
いろいろなもの(人、国、宗教、文化)が変わらないように見えるのは、変化がゆっくりと少しずつ起きているからだと気づくこと。そして、小さな変化が積み重なれば大きな変化になることを覚えておくこと。宿命本能を抑えるには、ゆっくりとした変化でも、変わっていることを意識する。- 小さな進捗を追いかけよう
- 知識をアップデートしよう
- 昔の人の話を聞こう
- 文化が変わった例を集めよう
- 単純化本能(世界はひとつの切り口で理解できるという思い込み)
ひとつの視点だけでは世界を理解できないと知ること。様々な角度から問題をみるべき。- 自分の考え方を検証しよう。あなたが肩入れしている考え方が正しいことを示す例ばかりを集めてはならない。あなたと意見の合わない人に考え方を検証してもらう。
- 知ったかぶりはやめよう。知らないことを謙虚に認める。
- ひとつの道具が全ての問題に使えるわけではないことを理解し、違う分野の人達の意見に耳を傾ける。
- 数字は大切だが、数字だけに頼ってはいけない。数字が人々の生活について何を教えてくれるのかを読み取ろう。
- 単純な見方と単純な答えには警戒しよう。
- 犯人探し本能(誰かを攻めれば物事は解決するという思い込み)
誰かが見せしめとばかりに責められていたら、それに気づくこと。誰かを攻めると原因に目が向かなくなり、将来同じ間違いを防げなくなる。この本能を抑えるためには、誰かに責任を求める癖を断ち切るといい。- 犯人ではなく、原因を探そう。その状況を生み出した、絡み合った複数の原因やシステムを理解することに力を注ぐべき。
- ヒーローではなく、社会を機能させている仕組みに目を向けよう。
- 焦り本能(いますぐ手を打たないと大変なことになるという思い込み)
いますぐに決めなければならないと感じたら、自分の焦りに気づくこと。今決めないければならないことは、実はめったに無いことを知ること。焦り本能を抑えるには、小さな一歩を重ねるとよい。

まとめ(所感)
本書を読んで、世界は私が思っているよりもずっとポジティブに進捗していて、自分がどれだけ誤解していたのかを痛感しました。原因は(偏ったメディアの影響も多少ありますが)、私の見る目が養われていないことです。特にネガティブ本能と過大視本能、加えて宿命本能はやっかいだと感じました。例えば悲惨な殺人事件のニュースを見るたびに、日本も危険なことが日々起こっていて、それは今後も変わらないので細心の注意を払わなければ・・と思っていました。(そんな確率の低い脅威に不安を感じるよりも、日々の不摂生な生活習慣を見直したほうがよっぽど生産的にも関わらず・・)
このほぼ自動的に行われる思い込みが、人間の生存本能によって起こっていることは非常に興味深いです。原始時代では便利だった機能(本能)が、現代社会では誤解の基になっています。今後長い年月をかけてこの本能もアップデートされていくのかもしれませんが、現代を生きる私たちに出来ることは、その本能を受け入れてよく考えることです。「あっ、今 焦り本能のスイッチが入ったぞ。落ち着かせないと。」など、理解していればできる対策を講じることです。
逆にマーケティングの観点で考えると、非常に使える本能でもあります。悪用はダメですが、自社のモノやサービスを訴求する際は積極的に活用するべきでしょう。例えば今日もジャパネットが本日限りの大特価です!と私の焦り本能に訴えかけていました。笑
他にも分断本能は差別化ポイントをコミュニケーションするのに有効です。例えば車のCMで、「世の中の車は、○○機能が付いている車か、付いていない車かの2つです」などです。なんかその機能が付いている車が特別な気がしますよね。(実際に得られる便益はそこまで差がなくても)
この辺りは前回まとめた「心理的トリガー」の記事も共通事項が多く参考になると思います。
■現在、低所得国に暮らす女子の何割が、初等教育を修了するでしょうか?
正解 C:60%
各国の正解率はこちら↓ちなみに日本人は7%。

他にも世界の現状に関する3択問題が計13問あるのですが、私の正解率はチンパンジー以下でした。。(チンパンジー以下とは、適当に選んでも当たる割合のことで、ざっくり3割。もし他の質問にも興味があればこちら)





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