今回は、音部 大輔さん著書の「マーケティングの扉 経験を知識に変える一問一答」の読書感想文を書こうと思います。

記事のGOAL
・「マーケティングの扉」の概要がわかる
・自分の悩み解決はもちろん、後輩や部下の相談にどう答えるのが良いかの学びにもなる
本書は迷える子羊マーケターの悩みを音部さんが答えていく構成で、全部で5テーマ88設問あります。
まず全体を通じてのポイントは以下の2つです。
1.戦略とは達成すべき「目的」に対して、有限な「資源」を配分する指針のことです。何をするにも「目的」は何か?使える「資源」は何か?を意識することが重要です。資源の配分は、何に投下するかと同じくらい、何に投下しないかを明確にすることも大切。
2.「成長」とは、「昨日できなかったことが、今の知識と経験によって、明日できること」です。最近娘(0歳と5歳)の成長速度を見ていると、自分は変わっていないようで悲しくなりますが(笑)、上記を意識することで実感できるような気がします。
概要(ネタバレなし)
次に各章の概要をご紹介します
第1章 マーケティングの扉
マーケティングのお仕事や定義に関する質疑応答です。学生や駆け出しマーケターが悩むポイントや、お酒の肴にぴったりなテーマが並びます。(質問例 マーケターの仕事の楽しさは? 市場創造とは何か? 身につけておくべきスキルは? マーケティングはアートかサイエンスか?など)
第2章 キャリアの扉
マーケターとして大成していくための悩みの章です。このあたりは私(36歳中堅マーケター)も大変共感しました。「自分マーケティング」の話とも言えそうです。(質問例 転職はすべきか否か? 新卒マーケターに求められることは何か? 40歳の仕事観について 諦めかけたときの立ち直り方 仕事の哲学 など)
第3章 戦略の扉
ここでは戦略策定の悩みついての章です。フレームワークの役割や、なんちゃって顧客起点の危うさ、パーパスの重要性などが興味深いです。(質問例 顧客起点の共通認識とは? フレームワークは沢山知っていた方が良い? データとの正しい向き合い方 ブランドパーパスの重要性など)
第4章 リーダーの扉
続いてリーダーやマネジメント層の悩み相談です。リーダーシップは誰にでも身に着けられることや、後輩&部下育成にあたってのポイントが書かれています。例えばキャリア相談であれば、3〜5年後の目指すべき姿を具体化して共有することが重要などです。あとはマーケターの分類方法や、向き不向きの見分け方の話が面白いです。
第5章 スキルの扉
この章では、やや具体的なマーケティング業務の悩みにも触れています。幅広い経験をされた著者ならではの視点がとても参考になります。そして最後に著者のガンダム愛について書かれており、論理的で情緒的な、なんとも微笑ましい文章になっています。笑(質問例 パーセプションフローモデルの使い方 値上げコミュニケーションの方法 社内外メンバーとの関係強化について 自分がターゲットではない商品のマーケティングについて 文化が異なる外国人との協業のコツ など)
感想
読んで最初に思った点が、「悩みって抽象的だから悩むんだな」ということです。
「なんかモヤモヤするけど何がモヤモヤするのか分からない。。言語化できてないけど取り敢えず聞いてほしい。。」
そんな相談者に対して、私もついやってしまうのですが、「何を聞かれているのか分からない。もっと具体的に話して」と返してしまうのは最悪だなと反省しました。笑
本書で音部さんは、抽象的な質問を具体的に定義したり分解したりして、相談者が何に悩んでいるのかを明らかにし、その上で経験に基づいたアドバイスを送っています。(なるほど、今度からそうしよう。)
そして同じような質問を、(尊敬できる)上司にもしようと思いました。理由は、その人ならではの知識や経験に基づいた素敵な答えが帰ってきそうだからです。答えは一つじゃないけど、真理のような共通点はあるかもしれません。なんか謎解きみたいで楽しそうです@
■音部さんのパーセプションフローモデルについてはこちらの記事も参考ください
■マーケティング戦略についての細かい構成要素についてはこちら






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